2014年11月13日木曜日

【お疲れ様 22年間本当にありがとう ちっぷ】



朝起きたら、腕枕で猫のちっぷが寝ていて、起こしてくれた。
 
 
家に帰ると。
 
 
18歳の頃から22年間一緒だった猫のちっぷが穏やかに眠っていた。
 
 
いつものように「ちっぷ元気?大丈夫?」と声をかけたけれど。
 
 
返事がなかった。
 
 
22歳永眠。人間なら百何十歳以上
 
 
 
最初に飼い始めたのは、自分が18歳で一人暮らしを初めて、里親募集の貼り紙を見つけて、50匹近い猫の中で一目惚れだった。
 
 
その頃上映されていた美女と野獣のポット夫人の子供が「チップ」だったことから名前は「ちっぷ」になった。
 
 
それから、22年間ずっと一緒だった。大変な思いをさせた。
 
 
北海道の札幌で飼い始めて、実家のあった釧路、また札幌、横浜、東京。
 
 
20回近い引っ越し。
 
 
飛行機にも二回のったし。
 
 
JR500km近く移動した。
 
 
350kmの道のりを3回も車で移動した。
 
 
家賃3万円の貧乏暮らしから、家賃80万円の部屋まで一緒に住んだ。
 
 
猫の為の部屋を借りて、ちっぷが一人暮らしまですることすらあった。
 
 
 
一週間出張で家を明けても、海外にいってる時もきちんと一人で待ってくれていて
 
 
父が亡くなった時も、
 
 
会社が大変な時も
 
 
離婚して辛かった時、
 
 
仕事でうまくいって調子に乗ってしまっている時も
 
 
悲しい時も、
 
 
うれしい時も
 
 
辛くて、辛くてどうしようも無い時も
 
波瀾万丈な俺の人生で
 
 
いつも側にいてくれた。
 
 
「もう・・・いいや。全部辞めたい」
 
そう思った時。優しい目で側にいてくれるだけで元気づけられた。
 
 
一人で居ても、独り言にならない。それは「ちっぷ」のおかげだった。
 
 
泣いている姿も、嬉しい姿も。
 
 
愚痴も、俺の夢も、全部を知っている存在。
 
 
 
生命があるもので、自分にとって親以上に一緒にいたのは、ちっぷだった。
 
  
 
先日二回目の動物病院に行った時。
 
 
「健康ですね。この歳なのに不思議なくらい」
 
 
あの日、友人のお母さんのすすめで動物病院に連れて行かせてもらってよかった。
 
 
もし病気で苦しんでいるのを、あの日知ったのなら、今の自分はもっと後悔しているんだと思う。
 
 
でも、あの日 健康だと言われたので、
 
 
今日の死は素直に受け止められる。間違いなく大往生だ。
 
 
最後は苦しまず、いつもと同じ姿で寝ているようだった。
 
 
所詮ペットでしょ?と思う人も当然いると思うけれど。
 
 
俺にとっては本当に宝物だったし、最高のパートナーだった。
 
 
寂しがり屋の俺が心配でなかなか安心出来なかったんだろうな。
 
 
だからずっとずっと長生きしてくれた。本当にありがとう。
 
 
心からそう思う。今まで頑張れたのは、ちっぷのおかげだと思う。
 
 
そろそろ落ち込んだりすることなく、強くなって頑張らなきゃ。
 
 
何度も夢を伝えたけれど、絶対に叶えなきゃ。
 
 
22年間、最後は耳が聞こえづらかったり、歩くのもヨボヨボだったけど。
 
 
本当に良い子だったと思うよ。
 
 
飼い主としてはいっぱい苦労かけて、辛いとこばかりみせて、良い飼い主じゃなかったけれど、
 
 
これからも見守っていて下さい。
 
 
お疲れ様。おやすみ。ちっぷ。